蓼科の四季

蓼科高原の四季のご案内です。

蓼科 【春】

3月の下旬頃、森の雪も陽だまりでは殆ど溶け早春のお花たちが明るい森に咲き始めます。シジュウカラやセキレイなどの小鳥たちをよく目にするのもこの季節です。晴れた日にお散歩に出てみると春霞みの青空の下、残雪をまとった蓼科山がすぐ近くにみえます。 4月中旬、コブシの花が山の斜面のあちこちに見られるようになる頃、この辺の桜も蕾が大きく膨らんできます。 5月初め里桜が見頃になり、それを追うように山桜が萌黄色の新緑の中にピンク色を呈しています。まだ若いウグイスが鳴き方の練習をしています。
蓼科 春

蓼科 【夏】

6月、森の緑が濃くなってくるとレンゲツツジがオレンジ色の花をつけ、純白の白樺の樹とともに目に鮮やかです。薄紅色のズミ(コリンゴ)もたくさん咲いています。 7月、八ヶ岳の稜線では高山植物が咲き乱れます。この辺りではニッコウキスゲが身頃になります。カッコウの声を耳にする梅雨の季節ですが、蓼科は湿度が低く快適に過ごせます。 8月、真夏の強い日差しの季節ですがこの辺の気温は最高で25℃ほどで、しかもカラッとしているので汗ばむことはありません。高原にはヤナギラン、キンポウゲ、ハクサンフウロなど色とりどりの花たちが咲いています。
蓼科 夏

蓼科 【秋】

9月、リンドウやマツムシソウなど薄紫色の花が秋の気配を漂わせます。白樺の葉が黄色味を帯びてくる頃、その下にはハナイグチ(地元ではジコボウと呼びます)、シメジ等のキノコが生えてきます。 10月、ツタが真っ先に真紅になると山の上から紅葉が日を追うごとに降りてきます。山桜、ツツジ、カエデなど赤く色付く木も多い蓼科ですが、白樺、ミズナラなどで黄色い世界になります。 11月、山はカラマツの紅葉で夕焼けと共に金色に染まります。落ち葉のあと明るい陽射しが戻った森の小道は、葉っぱの絨毯を敷きつめたようです。
蓼科 秋

蓼科 【冬】

12月、蓼科山が幾度となく雪化粧をしてくるとこの辺にも初雪が舞います。雪の上に小動物の足跡を見つけることができます。(野ウサギ、本土リス、イタチ、タヌキなどです) 1月、お正月の初詣は諏訪大社が賑わいます。上社、下社とゆっくりと1日でお参りに行けます。下旬になると諏訪湖にお御渡りができる時もあります。 2月、厳寒の季節ですが、ロープウェーの山頂駅から間近に見える八ヶ岳連峰の白銀の姿は神々しく感じられます。晴れた夜には満点の星が宝石のごとく煌めいています。
蓼科 冬